10年間、部屋の中に毎日1冊ずつ本を持ちこむと、どんなことになるか想像してみたことがありますか。

そんなこんなでお久しぶりでした。時々このページを見てくださっていた方々には申し訳ないことです。何をしていたかといえばゴミを捨てたりゴミを捨てたりゴミを捨てたりしていただけなのですが、その間に区役所に行ったり挨拶回りをしたりしていたような記憶もあります。どうも幻だったような気がしますけど。ちなみにここの更新がどうなるかは未定でございます。出来るような状況になればするかも知れません。

『復讐の女神-Nemesis-』（ぱれっと）。2003年4月25日発売予定。デモと体験版が公開されています。どうやら推理アドベンチャーというものらしくやや既視感を感じるところはあるのですが、これが面白くて体験版だというのに全くテキストを飛ばさずにじっくり遊んでしまいました。音声が収録されていないぶん寂しい感じはするのですけど（サンプルボイスは公開されてます）、それが却って思考の妨げにならないようにも感じられました（そう、ちゃんと頭を使いながら進めていくことが出来るのです。眠くならないし）。体験版を遊んでみて「面白そうだ」と思えたことなんかここしばらく無かったなあ。製品版が楽しみです。

『SEXFRIEND 〜セックスフレンド〜』（CODEPINK）。2003年3月20日発売。丸谷秀人（文）・キリヤマ太一（絵）。通していわゆるトゥルーエンド、しばらく前の分岐から3つほどエンディングを確認しました。プレイ時間は細切れにやっていたせいか10時間くらいは掛かったような。「は、早くヨコハマへ買い出しに行かないと！」などと夜中に意味不明なうわ言を口走ってしまいそうなキリヤマ絵はたいへんエロくてテキストも漢字の開き方とカナの使い方に馴染めないものを感じるけど特に悪いと言うことはありません。音楽も良いんですよね。スクリプトの組みもそれなりに丁寧で、声優さんも皆さん上手で問題ないところ。それにも関わらず、何がどうなったら、こんなにつまらなくなってしまうんでしょうね…。個人的な減点は、かなりのターン数を要するシュミレータ部分が不出来なこと、既読テキストの強制スキップがないこと（右クリックから動作）、そして何よりも、主人公視点からの価値観がほぼ固定されていて物語世界にまったく広がりが感じられないところが致命的に合いませんでした。サブキャラクターは狂言回し以外の何者でもありませんし、言ってみれば、桂木綾音しか存在してないトゥルーラブストーリーみたいなものでしょうか。ただ、これを誉める人や気に入っている人の気持ちは分かるんですよね。おそらく単に好みの問題で、カラオケの場面を見ると、無限ループから抜け出せなくなるような気分になる方にお勧めできるでしょう。