キャラクターがヤバいッス(笑)。その手の人にはたまらんでしょうが私はちょっと飽きが来たような気もします（ソフ倫には通らなさそうだ）。

システムは「ナイトメア・シリーズ（同人ソフト）」やSelenブランドで発売された「DEEP」をプレイされた方にはお馴染みのもので、各シナリオの達成率・発生したエンディングがきちんと目に見える形で表示されプレイヤーに目的意識を与えてくれます。適当にプレイしていてもそれなりに大丈夫。

テキストを潰していく作業も発生条件を想像するのがそれほど難しくないので手間さえ惜しまなければそれほど苦痛ではなかったです。ちまちま変わるパラメータを見ながらプレイを進めていかなければならないので面倒と言えば面倒ですね。

パッケージを開けて最初に思ったのはマニュアルの作り。二つ折りの紙１枚に細かい字でごちゃごちゃ書いてありますが、正直言って読む気になれません（慣れた人はマニュアルなんか読まないだろうけど）。これは改善して欲しいですね。

パッケージが紙箱（DVD用より多少大きいくらい・邪魔にならない）に入っていること、ディスクが（初回版だけですが）フルカラーレーベルになっているのは良いですね。このおかげで同人ソフトにありがちなチープさを感じさせられることがありません。

グラフィックはとても綺麗です。原画には多少デッサンの狂いが感じられますが充分許容範囲内。特筆すべきなのはキャラクターの表情変化を上手く見せていること。ありがちな１枚絵のグラフィックをただ表示するだけ、と言う作品と比較すれば見た目は遥かに良いです。塗りも綺麗で、一般流通している作品に全く引けを取りません。

残念だったところは、シナリオ（と言うよりストーリー）が一本道で、数回プレイするとある程度飽きが来てしまうこと。メインキャラクターの他にサブキャラクターが出てくるのですが、こちらを中心にしたイベントシーンがもう少し用意されていれば印象はだいぶ違ったようにも思えるし、エンディングの余韻も増したと思います。

BGM、MP3圧縮と言うこともあって音質はかなり良いです。ここまでやれるソフトハウスは商業作品の方を見てもなかなか無いのでは（エルフが「ワーズワース」でやってましたが）。曲調は言ってみれば単調なんですが、ゲームの雰囲気にも合っているしこれで充分な出来だと思います（ずっと聞いてると流石に飽きてくるけど）。