パッケージ、これはとても良い出来だと思います。白にパステルカラーでパッケージ裏面、チビキャラの女の子たちも可愛いですね。冒頭オープニングも良い感じです。

しばらくプレイして気になったのはBGM。あまり良くないような…（さっぽろモモコさんは絵描きさんとしては好きなんですけど）。初回特典のCDシングルを聞いてもちょっといまいち。

閑話休題。『for elise』では重めのテーマを扱っていたクラフトワークさんがライトな恋愛ノベルで勝負してきたこの作品、キャラクターと音声はなかなかハマっていて良い感じです。

右クリックからのメニューも一通り揃っていて再プレイにも問題なさそう。最小インストール（セーブデータのみ）でもストレスなく動きます。ただマニュアルには不具合発生時のトラブルシューティングが延々と書いてあるだけ（これは親切）で、操作についての説明はほとんどないです。慣れた人なら良いけど、初めてプレイするような人には不親切かも。操作はマウスのみなので、初回プレイではクリックがちょい面倒でした。

原画の長岡建蔵氏は「好きな方は好き」という比較的マニアックな部類に入る方かと思うのですが、今回の作品でも良い仕事されてます。ただ顔のバランスがちょっと怖いです。目が大きすぎるッス（これは長岡氏が狙って描かれたのかも）。あと、一部の方には触覚がありますので触覚好きは要チェック(笑)。CGの32ビット環境での美しさは特筆ものですが、16ビット環境だとやはり色ムラが気になります。ジャギもちょっと目立つかも。24ビット環境だと数回落ちましたけど、ノートンクラッシュガードが効かなかったですね。

音声。音を付けるためにシナリオはよく考えられていると思いますが、やはりある程度制限を受けている感じはしました。個人的には音声を付けるとプレイヤーのイメージを固定してしまうというデメリットが大きいと思うのですが、この作品では音声を付けた事によるメリットの方が大きいように感じられます。皆さん生き生きしていて心地良いです（渚先生の声がお気に入り）。

営業的には音声付きは強力な武器になるので前向きな取り組みだと思いますが、これが売れればまた同じような（軽めの）ゲームを作ってしまわれるのかなと少し不安ではありますね（売れて欲しいなと思いますが）。

あとヒロインの女の子の髪は何とかならんのか。あれで空でも飛ぶのか？(笑)。立ちＣＧの制服の塗りがベタでちょっと見苦しいかも。攻略的にはオンリープレイで行くタイプですので、狙った以外の女の子の相手をしようとするとバッドエンドでしょう（たぶん）。

あと、気のせいか細かい展開が先読みしやすいです。最初の方の追いかけっこでぶつかるとか（その相手も当たった）。これはお約束な展開とも言えますが、シナリオの方の発想力不足が感じられたところでもあります。