まずこの手のRPGとしては音楽が良いですね。メイン登場人物３人それぞれのチュートリアルから始まり、３人が出会ったところで物語が始まります。このプロローグで５時間以上は掛かると思うんですが、話を進めるためにこなさなければならないイベントがここで既にちょっとひねられていて面倒くさいなと思う方もいるかも知れません。

このゲームに特徴的なことですが、パズル的な要素が他のRPGと比べれば大きいのでそういうのが全然駄目な人は止めて置いた方が無難でしょう。数人でパーティーを組み、フィールドやダンジョンをこなして行くわけですが出てくるモンスター（怪獣ですか？）は弱めに設定されているようでいわゆるレベル上げはあまり必要ないと思います。

またエンカウントキャンセルと言うシステムが採用されているのですが、コレは何かというと敵に出会ったときにキャラの頭の上で「！」マークが出て、相手のレベルが自分たちよりも低い場合に限りエンカウンターをキャンセル出来ると言うものです。これが非常に使い勝手が良くて、プレイアビリティの良さに結びついています。

話はテンポ良く進んでいくのでかったるいなと思わされることもなく、手間暇はそれなりに掛かるもののストレスを感じることはありませんでした。シナリオ的にちょっと私には辛いところがありましたが、まあお約束と言うことで許される範囲内でしょう。

細かいところではマップが３Ｄ化されているにもかかわらず移動がアナログ対応ではないとか、せっかくなので振動機能も付けてくれとか思うところはありましたがおそらくどんな人でもある程度以上楽しめることは間違いないと思います。良作以上、昨今の粗製濫造ぶりを考えれば十分傑作の部類に入る作品です。

ゲーム本編とは関係ないところも結構あるので、時間つぶしにもなかなか良いです。なおモンスターを倒すとリストに追加されて最終的な達成率が分かるので、そういうのが好きな人はこれも楽しめるかも知れません。私は９割程度でした。